今日はお薬の名前の由来について見てみたいと思います。
結構適当というか、シンプルにつけられていたりするお薬の名前。
覚えておくと小ネタに使えるかも。
1回目は身近な風邪薬や消毒薬、季節的に花粉症の薬からピックアップしました。
なお適応が複数あるものでも今回はこのカテゴリーだけ記載しております。
今回の一押しはオノンとタリオンですね。
Contents
アレグラ(久光等:花粉症)
名前の由来は「Allegra」イタリア語の「嬉しい」「楽しい」からです。
花粉症に用いられる薬なので「アレルギー」が名前の由来だと思われた方も多いのでは?
イタリア語だなんておしゃれ!
ちょっと意外ですよね!
ただしインタビューフォームにこの由来についての記載はありませんでしたので、もしかしたら違うかも?
アレジオン(エスエス製薬等:花粉症)
名前の由来は「病変(=lesion)を無くする(=A)」という意味からです。
えっ?キミもアレルギーが由来じゃないの?
しかもすっごい高尚なお名前。
「あ・れじおん」なんですね。
アレロック(協和キリン:花粉症)
名前の由来はアレルギー(Allergy)症状をブロック(Block)するからです。
こういう単純な命名だと覚えやすくていいですよね!
やっと来たよ。アレルギー関係のお名前が!
オノン(小野薬品:花粉症)
小野薬品の薬だから、オノン。
ただそれだけなんだ。
う、うん。そうだね。
じゃあオプジーボも「オノリン」とか「オノックス」とかにすればよかったんじゃ・・・
ちなみにオプジーボの名前の由来は、
Optimal(最適な)、PD-1、nivolumab(化合物の一般名)からとられています。
なんだよ、急にまじめになっちゃってさ。
エスタック(エスエス製薬:風邪薬)
名前の由来は社名の「エスエス」と風邪に「アタック」からです。
うーんシンプル!
でも他の疾患にアタックする時はどうやって名前つけましょ?
私は好きですけどね、このノリ
エバステル(大日本住友等:花粉症)
名前の由来は主成分であるEbastineからです。
この系統の命名方法が一番オーソドックスで薬剤師的には覚えやすい命名ではないでしょうか。
カコナール(第一三共等:風邪薬)
名前の由来は漢方薬の葛根湯からですね
これもオーソドックスな命名と言えるでしょう。
実に分かりやすい。
クラリチン(大正等:花粉症)
名前の由来は英語のClarity(明快)からです。
なるほど、確かにアレルギー症状が抑えられて明快になりますね。
コンタック(GSK:風邪薬等)
名前の由来は英語のCONTINUOUS ACTION(持続性効果)からです。
うーん真面目!こっちはアタックじゃないのか。
CMの謎のカプセルおじさんにも教えてあげたい。
ザジテン(GSK:花粉症)
名前の由来は「特になし」です。
>>>特になし!!<<<
いやーインタビューフォームにそう書いてあるのです。
ないものはないのです。
うーん・・・ザジテン!って感じでしょうか。
海外では元ネタあるのかも?
開発主任のペットたちの名前とか?(笑)
ザジって、イオ使う生意気なやつの印象しかない。
ジキニン(全薬工業:風邪薬)
名前の由来は、発売初期の製品に配合されていた「ジ・キニーネ炭酸エステル」という成分と「じきに良くなってほしい」という思いからです。
成分名と秘めた思いが上手く融合した、ステキなお名前だと思います!
タリオン(旧田辺三菱:花粉症)
名前の由来はギリシア神話の美の三女神の一人Thalia(花の盛り)からです。
あら、ステキ!でも花の女神が、なぜ鼻の薬に?
「アレルギーがなくなって爽やかな花のように」ということかな?
・・・そんな、こじゃれた命名ではありません。
「花」の女神の名前だから、「鼻」の女神ってことでいいや!ということです。
え!うそー!?そんなのでいいのかな?
嘘だと思う方は医薬品インタビューフォームをご確認ください。
名前の由来に「花=鼻」と書いてあります。
二度見しましたよ。私。
パブロン(大正製薬:風邪薬等)
名前の由来は英語でPAN(全て)とBRONCHIAL(気管支)からの造語で「気管支全体に効く」という意味とのこと。
「ぱ・ぶろん」なんですね!
パブロフさんが作ったとか、そんな感じだと思っていました。
ルナロンみたいな?
ベンザブロック(武田薬品:風邪薬)
名前の由来は発売当初の主成分「ピリベンザミン」からです。
オーソドックスな名前の付け方ですね。
結構強そうな名前!ベンザってRPGの女戦士っぽい。
便座とは関係なかったか。
ピリミンとかのほうがかわいかったかも?ピクミンっぽい?
水中の城のアメボウズはトラウマ。
マキロン(第一三共:消毒薬)
名前の由来は発売当時流通していた消毒薬「マーキュロクロム液(赤チン)」からです。
赤チンは水銀が含まれていたり、赤くなってしまうことから、色がつかない消毒薬ということでマキロンと名付けられ販売されたのです。
マキロンの語源が赤チンだったのは意外ではないでしょうか?
もしかして世代によっては常識だったりして?
私は知りませんでした。
ルル(第一三共:風邪薬)
名前の由来は英語のLULL(和らげる、鎮める)からです。
可愛い名前ですよね!
何だか親近感もありますね(笑)
まとめ
適当に思いついた薬を調べてピックアップしてみましたが、みなさまの知っている元ネタはあったでしょうか?
意外と適当につけられたりしていて、ちょっと面白いと思いませんでしたか?
ご家族の方で上記のお薬を使われている方がいましたら、ぜひ教えてあげてくださいね。