みなさんが飲まれているお薬は何を起源として開発されてきたのか、考えてみたことはありますか?
人工的に合成されているものが多いですが、中には意外な天然由来物質を起源とするものもあるのです。
今日はそんな天然由来のお薬の紹介をさせて頂こうと思います。
トカゲの毒から発見:糖尿病治療薬(GLP-1作動薬)
現在も使用されている糖尿病治療薬にはトカゲの毒から分離した成分を起源とするものがあります。
アメリカのアリゾナ州の砂漠にあるトカゲが住んでいました。このトカゲは砂漠に住んでいるので、なかなかエサが取れずに食べられるときに食いだめをすることが知られていました。
急にたくさんのエサを食べると血糖値が急上昇してしまいそうなところでしたが、このトカゲは一気に食事を摂取しても血糖値が上昇しなかったんですね。
これは食事を摂取したとたんに血糖降下ホルモンであるインスリンが急分泌されて、即座に血糖値を正常まで戻すためです。
じゃあなんでそんなに都合よくインスリンがぶばっと分泌されるのか?ということで調査が進められ、このトカゲの唾液から、インスリンの分泌を促進する物質が見つかったのです。
この物質を起源として、現在も使用されているインクレチン関連の糖尿病治療薬が開発されたのでした。
土壌細菌から発見:免疫抑制剤(プログラフ)
臓器移植や免疫疾患の際に使用されている免疫抑制剤のプログラフ(タクロリムス)ですが、これは何と筑波山の土壌細菌(ストレプトマイセス・ツクバエンシス)から分離されたものなのです!
アステラス製薬(旧藤沢薬品)が土壌細菌から有用な化合物を発見するために、各地で土壌調査を行っていましたが、筑波山から回収した土壌サンプルからタクロリムス(FK506)を生産する細菌が発見されました。(1984年)
このタクロリムスが様々な経緯を経て、いまでも活躍する免疫抑制剤として世に出てきたのでした。
タクロリムスは日本発の医薬品として誇るべきものであると思います!
食中毒から発見:抗けいれん薬(ボトックス)
こちらは以前、別の記事で紹介させて頂きましたが、この薬の起源シリーズ(予定)に含めさせていただきます。
ソーセージの食中毒から発見されたボツリヌストキシンを主として痙攣や筋肉のこわばりに使用したケースですね。
美容にも使用されています。これには当事者たるボツリヌス菌もびっくりしていることでしょう。
まとめ
天然由来物質を起源とするお薬について紹介してみました。
意外な起源のお薬があって、なかなか面白いと思いませんか?
特に毒を薬に変える発想が私は好き。
ネガティブな事柄も見方を変えればポジティブに見えるのかもしれないですね。
「食中毒だ!」ではなくて、「これは痙攣を止められる物質かも?」とか、
「お休みが後1日しかない!」ではなくて、「後1日もある!」とか
「暴落だぁぁ!」ではなく「絶好の買い場だ!」とか、「貴重な経験ができた」とか、「ネタができた」とか、「投資戦略を見直すきっかけになった」とか、「リセッション入り前の予習ができた」とか、あとあと‥えーと。あー。・・みたいな!!(涙)
こういうことに気づくことができる人は、きっと人生を楽しく生きられるのではないかと思います。
私も何か悪いことがあったら、ポジティブな見方に変えられるようになりたいな!
他にも面白い起源のお薬はありますので、今後ご紹介してみたいと思います!
雑記
先日のコロナ相場の記事では、Twitterやブクマ、コメントで小ネタに反応していただいてありがとうございました。
やややけくそ気味な記事だったかと思いますが、見て頂けて嬉しかったです!
いつもコメントやブクマ、楽しく拝見しております!
株価も少しは戻してきましたね。
まだまだ油断できませんので、私は緊急対策用のキャッシュ分は利確しました。
頭としっぽはあげるよ。
コロナ自体は疾患としては大したことなくても、ここまで実態経済に影響してくるなら、慎重に構えます。
ちょっと最近忙しいのですが、今日みたいな軽い記事挟みつつ、これまでのペースは維持できると思いますので、引き続きお付き合い頂けますと嬉しいです!!
あとサイトマップ作ってみました!
今月中にブログ背景とグローバルメニューを完成させたいです。
1か月毎に目的決めて、ちまちま色々進めています。
SEOとかはまだ後回し。。。